電子マネーや架空請求詐欺に、
どうしてひっかかるのか考えてみましたが、
どう考えても、さまざまな事例の出ている今、なんのメリットも根拠もなく、
あなたの得になるから端末を操作して電子マネーを買え、
とは絶対にいわれないと思うのですよね。それでも、60歳以上のお年寄りがこのような詐欺にあうことは多く、
それは実は、いちど脳が思い込んだら訂正がきかない、
といった脳の働き・自衛本能だったり、
もしくは本当に認知症だったりすることもあるようです。認知症のひとは自分の言動に自信がなくなる面、
それでも自分は正しいと信じ切りたい面とで、
うまくごまかしたりしようと試みがちです。
その中で、詐欺にあう失敗というのは取り返しがつかないので、
がんとして家族の話を聞かなくなる、というのもわかる気がします。
電子マネー詐欺と云うのはそんなところまで利用する、巧妙なものなのかも。
----------------------------------------------------------
実は銀行で何度も「詐欺では」と引き止められ、警察を呼ばれて説得されたこともある。最近、家族に病院に連れて行かれ、軽度の認知症と診断された。
認知症には金銭への執着のほか、不利なことは認めないといった症状がある。脳科学に詳しい山元大輔・情報通信研究機構上席研究員によると、周囲の説得や否定は「妨害」とみなされて逆効果になるという。「本人が心地よさを感じる出来事や記憶を喚起し、とらわれている事から意識を離してあげることが大切だ」
(西日本新聞 2018年7月15日)
--------------------------------------------------------------